残念
朝日ソノラマ - 新着情報 当社は9月で店仕舞いします。
ということで。
老舗の出版社が一つ消えてしまうようです。
私にとって「朝日ソノラマ」は「サンコミックス」と「マンガ少年」のイメージなのですが、それらを出版していたところが無くなるというのは、とても残念です。
「サンコミックス」のページはやたら白い紙なんですよね。
30年近く前の本でも、凄く白い。
これからの出版業界、小さくても個性的なところがどんどん無くなって、大きくても面白みの少ないところばかりが残るようだと、なんだか非道くつまらないですね。
そうならないように、近いうちに本を買おうと思いました。

追記。
サンコミックスの写真を追加しました。
やはり凄く残念です。
Suncomics

Utyuujin
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孤独のグルメ
「孤独のグルメ」という本(マンガ)を読みました。
凄く面白かったです。
でも、同時にこの本は何故こんなにも面白いんだろう?と不思議に思う本でもありました。


"孤独のグルメ" (久住 昌之, 谷口 ジロー)

個人で雑貨の輸入商を営んでいる主人公、井之頭五郎が、仕事の合間にメシを食う。
ただそれだけの話です。
それもよくある料理マンガのように、料理に対する詳しい解説もありません。
「豚肉炒めととん汁で豚がかぶってしまったな」とか「ここはなめこ汁で決めよう」とか、食べ物に対する含蓄よりも、主人公の述懐がメインになっています。
「会話」もありますが、それよりも「モノローグ」で全てが語られています。
30代後半から40代前半とおぼしき主人公が、ひたすらに食べているだけのマンガ。
しかも食べているのは、街の定食屋などの、いわゆる「B級グルメ」ばかり。
でもこの上なく面白い。
この本を面白いと思えるか否かの境界は、「共感」できるか否かにあると感じました。
そして、彼の「美学」はこの言葉に集約されています。
「モノを食べる時はね、誰にも邪魔されず、自由で、なんというか救われてなきゃあダメなんだ。独りで静かで豊かで……」

独りで食事をすること。
人によっては至福の時間にもなりますし、人によっては苦痛でしかないのかもしれません。
そして、前者の人間にとっては、この本は凄く共感できるんです。

私は基本的に単独行動が多いので、自然と「独りで食事をすること」も多いです。
地元の場合はラーメン屋くらいしか行きませんが、出張などで色んな街に行ったときには、「独りで食事をすること」は楽しみの一つでもあります。
知らない街で、知らない店に入って、知らないものを食べてみる。
これは凄く面白いです。
知らない店に入るのは、若干の心理的なハードルがあります。
「この店は大丈夫だろうか?」「入りやすい店はどれだろうか?」
色々な葛藤があります。
そして、「エイや」と入って、周りを観察しながら注文して、ドキドキしながら食事を味わう楽しさを、この本を読むと思い出すんですよね。
「神戸で行った明石焼きのお店は中々いい雰囲気だったなあ」とか「札幌のラーメン屋にはあと何軒か行きたかったなあ」とか「広島のお好み焼き屋さんはイマイチだったなあ」とか「沖縄では独りで入ったら断られたなあ」とか。
この本は「孤独のグルメ」を楽しめる人、全てにオススメです。

今年はとりあえず、出張で9月に横浜に行きます。
実は未だ食べたことのない「横浜中華街」がとても楽しみになりました。
あと、やはり9月にドイツにも行きます。
異国の地で「孤独のグルメ」はとてもハードルが高そうですけど、1回くらいはチャレンジしたい気持ちになりました。
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本を読みたい
最近本を読んでません。
活字自体は毎日それなりの量を読んでますが(主にパソコンのディスプレイ上で)、全く満足感がありません。
やはり「本」という媒体で読みたいんです。
ディスプレイ上の活字は、「読む」という感覚を得にくいです。
どちらかというと「スキャン」しているだけの感覚です。
「ディスプレイ」と「本」で、感覚や満足感に差が生じるかについては、自分でもよく分からないのですが。
気が向いたら考えてみても面白いかもしれません。

一番最近に読んだ本は、もう一ヶ月も前になってしまいます。
この記事で書いた感想以来、本を読んでいないです。
どことなくなんとなく;感情のない世界
そもそもこのブログの「読書」カテゴリーの記事の少なさからも、如何に本を読んでいないかが明らかです。
本は好きなんですけど、最近は漫画すら読んでない有様で。
私の場合は、通学に地下鉄を使用していることから、毎日一定の時間を「読書」に割くことが可能です。
折角こんな素敵時間があるんですから、読まない手はありません。
でも何故か、最近本を読んでません。

とりあえず、「本を読みたい」欲求を叶えるための一番の近道は「本屋さんに行くこと」です。
日曜日に本屋さんに行って、何か興味のある本を買ってこようと思っています。
私は本も好きですけど、本屋さんも好きなんですよね。
だから、例え自宅に未読の本が積んであったとしても、本屋さんに行きたいのです。
多分これを「本末転倒」って言うんです。
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感情のない世界
ちょっと前、多分去年の8月くらいに乙一さんの小説の「夏と花火と私の死体」を読みました。


"夏と花火と私の死体" (乙一)


これは乙一さんのデビュー作で、彼が16歳のときに執筆した作品なのですが…。
読んでいて凄く不思議な感覚のする作品でした。
少しだけ内容を説明すると、「私」を殺してしまった幼い兄妹が「私の死体」を隠そうとする話です。
それが淡々と「私」の一人称で語られます。
一度読んでくださると分かると思うのですが、凄く「不思議」な感覚なんです。
内容としては「殺人」とか「死体」とか主人公が幼いが故の「無邪気な残酷性」とか、決して明るい話ではありません。
でも読んでいる感覚としては「ほのぼの」とすらしてしまいます。
ラストの不思議なハッピーエンドと共に、私に強い印象を残した作品です。

そして先週、乙一さんの短編集「ZOO」を読みました。


"ZOO1" (乙一)


"ZOO2" (乙一)

これははっきり言って凄かったです。
短編集なので一つ一つの話は違う話なのですし、(少ないですけど)明るい話もあり、暗い話もありという感じでした。
ただ、どの作品も外れがなく、私の予想をそっと裏切って、最終的にはそれしかないだろうと思わされる結末に導かれています。
そしてこれらの短編の中で最も強烈で印象的なのは1巻に載っている「SEVEN ROOMS」でした。
これほどまでに続きが気になり、読んでいる最中の果てない絶望感と最も残酷な形で叶えられるただ一点の希望をねっとりとした嫌悪感と共に味わえる作品を他には知りません。
私はこの作品を新幹線の中で読んだのですが、読み終わった後に次の短編を読む気力が残ってませんでした。
かなりオススメです。

まだ私は乙一さんの本をこれしか読んだことないので、是非とも他の作品も読もうと思っています。
そしてたった三冊ですが、私が乙一さんの本を読んで特に感じることは、「文章そのものの感情が希薄」ということです。
淡々と語られる文体は、時に残酷な話を「ほのぼの」とすら感じさせ、時に残酷な話を「激しい嫌悪感」と共に味わわせてくれます。
これはとても不思議な感覚です。

乙一さんに関してはすでに各所で話題になっているので「今更かよ」と思われた方も多いとは思いますが、未読の方は是非読んでみてください。
とても面白いですから。
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本屋が好き
私は本屋が好きです。
新品の本を扱っている本屋も好きですし、古本を扱っている本屋も好きです。
定年後は趣味と実益を兼ねて古本屋をやりたいと常々思っているのですが、趣味を優先しすぎて生活できなくなりそうなので、生活基盤はしっかりと持った上で古本屋に入り浸りたいと思っています。
本屋に行くと、いつも本の量に圧倒されます。
そして「ここにある本の大部分は読んだことないんだよなあ。そしてこれからも読むことがないんだよなあ」という気持ちになります。
何となく勿体ないような、そんな気持ちです。

新本を売ってる本屋と古本を売ってる本屋、これらは楽しみ方が少し異なります。
新品の本屋に行く場合というのは、大抵の場合は「目的の本」が存在するときです。
「あの本欲しいなー」とか「あの人の新刊が出てたよなー」とか。
そのようにして本屋に行った結果として、目的以外の本も買い込むことはよくありますけど。
一方で古本屋は、もちろん目的の本があって行くこともありますが、ふらっと行って「本との出会い」を楽しむ場でもあります。
古本屋に関しては、どのような本があるかは想像ができません。
そして、極稀にですが「どうしてこの本がこんなところに!」のような出会いを果たすことがあります。
これがたまらなく楽しいです。
勢いで本を買う頻度で言えば、古本屋が圧倒的に高いです。

今日は本屋に行ってきました。
色々な本を眺めて「この本を買おうか、どうしようか」という誘惑を楽しんできました。
そして新品の本屋で「この本がこんなところに!」という出会いを果たし、そんな本が割と沢山あると、あっという間に散財するんだなあ、と身をもって認識してきた一日でした。
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