引っ越せ引っ越せ
引越しです。
私が所属する研究室が、大学の研究科から立ち退きを迫られています。
今私たちが使用しているスペースに、別の実験室を作りたいようで。
もちろん、立ち退いた後に移動するスペースは確保されていますけど、要求が随分と厳しくて困ってます。

「そこ、別のことに使いたいから出てってね」
「できれば今月中に、最大限待って2月の頭までだから」
「スペースは用意しておいたから、工事とか引越しとかはそっちでどうにかしてね」
「お金は、まあ、ちょっとは出すけど、足りない分はそっちでどうにかしてね」

引越し話自体は随分前からあったのですが、複数の研究室がドミノ式に引越す都合上、私の所属する研究室がこのドミノの最後だった都合上、年度末な都合上、さっぱり余裕がなくなってしまいました。

研究室の引越しは、実験機器等の関係から、一筋縄には行きません。
実験機器の運搬・設置だけでも、専門の業者や電気工事が必要だったりします。
物自体も多いです。
時間と予算はありません。

ところで、私の所属する研究室の人員構成は、こんな感じです。

教授
准教授
助手
ポスドク
技術補佐員・秘書
学生

研究室としては比較的一般的な構成です。
で、私の立場はココ。

助手←私

もう、これ以上ないくらいに引越し担当にピッタリな立場ですよね。
そんな感じで、色んな業者さんと話をしたり、大学の事務をたらい回しにされたり、LANケーブルの敷設工事の件で問い合わせても返事がなかったりする毎日を送っています。
いや、ホントに返事がないと困るんですよ。
しかばね認定しますよ。
事態は改善しませんけど。
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kasa / 研究 / comments(4) / trackbacks(0)
研究と教育
大学は研究機関であると同時に、教育機関です。
そして、同様に私は研究者であると同時に、教員です。
学生の指導も大きな業務の一つです。

「指導」と言ってもその内容は多岐にわたります。
実験、研究の相談から学生生活、研究室生活でのケア、トラブルシューティング、人と人との間の介在、緩衝。
研究室に限らず、どの社会でも同様だと思うのですが、「人の集団」である以上、当然のように問題は起きます。
小さなものから大きなものまで。
学生同士のコミュニケーションに起因する問題も多いため、両方の言い分を聞いた上で両者のコミュニケーションに介在し、少しでも円滑に事が運ぶようにしたりもしています。
お互いの言い分を聞いた上で、お互いにとっての妥協点を模索したり。
難しいのは、「妥協点」というのはお互いに少しずつ「我慢を強いる」ことだということです。
でもこれは「社会」というものの性質上、ある意味どうしようもないものだと思っていました。
また、両者の言い分を聞いた上で、一方が明らかに間違っている(と私が判断する)場合も当然あって、その場合は間違っている(と私が判断した)方に、「どうしてそれが間違っているか」と言うことを説明、説得をしています。
もちろん反論はあって然るべきです。

「教員」としての仕事は、正直とても心を砕きます。
まだまだ私に経験が足りないのと、学生とも歳もそんなに離れてないので、強くは言いにくいこともあったりと。
私よりも年上の学生もいますしね。
このようなことは社会に出れば当たり前のことかな、とも思いますが、「学生」って結構な特権階級なんですよ。

具体的には書きにくいんですが、現在、研究室では大きなトラブルを抱えています。
そのトラブルの中心にいる人には、私の「指導」そのものについて大きな不満を持たれている状態ですので、とても難しい状況です。
これからどうなることやら、と事態を静観することも許されない状況ですので、また週明けからトラブルシューティングに追われそうです。
このトラブルが最善の結末を迎えたとしても、以前と同じというわけにはいかないだろうな、と、そんなふうに思ってます。
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事務仕事
得意分野で勝負するのと苦手分野で勝負するのとでは、後者の方が圧倒的に分が悪いと思います。
当たり前の話なのですが。
「得意分野は?」と聞かれると「うーんと…」と考え込んでしまうような私ですけれど、苦手分野は自信を持って「事務仕事」と答えます。
書類を書いたり、そういうの。
研究関連の書類ならまだ仕方ないかな、と思わなくはないですけど。
ちなみに春に申請した研究費は落ちました。
残念。

事務仕事が増えた個人的な証左として「Microsoft Word」の起動頻度があります。
博士論文を書くときにも一度も起動しなかったWordを何故毎日起動しているのだろう、と今日、ふと疑問に思いました。
Word、使いにくいですよね。

得意分野で勝負できる体制を整えて、苦手分野は無かったことにしたいです。
だからまず、得意分野を考えないと。
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博士とお金
数日前の記事ですが、気になるものが二つありました。
一つは、「博士号を取得した人のその後」についての記事。

「末は博士も就職難」、修了者の25%が「浪人」YOMIURI ONLINE

一部を引用します。
文部科学省の調査によると、昨年3月の博士課程修了者1万6801人のうち行き場のない人は4146人。実に25%が「浪人」を余儀なくされたのだ。しかも、この数字にアルバイトなどは含まれていない。
私は今年修了したので、この統計の中には入ってませんが、博士課程修了者の一人です。
幸い、どうにか今の行き場を見つけられましたが、ここを見つけるまでは本当に精神的にキツかったです。
行き場が無く、記事で言う「浪人」していた可能性も十分にありました。

もう一つは、「奨学金」についての記事。

旧育英会奨学金、10億円未回収 税金投入の恐れも asahi.com

一部を引用します。
財務省は24日、独立行政法人日本学生支援機構(旧日本育英会)の奨学金について、回収努力が不十分で延滞額が膨らんでいるとして、運用の改善を求めたことを発表した。書類がそろわないなどの不手際で約10億円が未回収になっており、国民の税金で穴埋めする可能性もある。
私も修士課程、博士課程の6年間、育英会(学生支援機構)から奨学金の貸与を受けていました。
第一種で利子がないとは言え、この5年間で約600万円の借金。
ただ、私の場合は非常に運の良いことに、修士課程で貸与されていた分については免除職に就くことができ、また博士課程で貸与されていた分については全額免除となったため、現在は一応借金は無くなっています。

幸い、私は本当に運の良いことに、今のところほぼベストの道を選べていると思っています。
でも紙一重で「浪人」していて、「借金」を返済する能力がなかったこともあり得ました。
この未回収となっている10億円の裏側に、紙一重の裏側にはまり込んでしまった人が見える気がしました。
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アウェイ感
普段ジーンズな私ですから、スーツを着るだけで何となく場違いな印象を受けるのですが、今日は更に私にとっては場違いにしか感じられないような研究会に参加しないとならなかったため、アウェイ感が物凄いものがありました。
タクシーチケットが貰えて、お医者さんばかりで、臨床なんちゃらというような研究会です。
私には参加拒否権がなかったわけです。

研究会の講演そのものは非常に面白く、また大変勉強にはなったのですが、如何せんやはり場違い感は最後まで拭うことができませんでした。
でも折角の機会だったので、しっかりと勉強だけはしてきたつもりです。
アウェイならアウェイなりに。

お医者さんの研究会は、スタッフの人達の気の使い方が、他の研究会に比べて段違いのように感じます。
これは以前も感じたことなんですが。
そのような対応で私にもして下さるので、むしろこちらが恐縮してしまって。
これだけはきっと慣れることはないんだろうな、逆に慣れない方が私にとっては気がラクなんだろうな、と思っています。
つまり、一言で言うと、アウェイなんです。

今はそんなアウェイなところから解放されて、ほっと一息ついてます。
これからこんな機会も増えるのかな、と思うと、アウェイならアウェイなりに少しはホームにしないとマズいのかもなあ、と意識した次第。
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