海外旅行
何度かちらっと書いていたんですが、9月にドイツに行くことになりそうです。
結構狭い領域の専門家が集まる国際会議に出席するためです。
会議が開催されるのは大聖堂が綺麗な街らしいので、ちょっとだけ楽しみです。
会議自体は凄く狭い分野、例えばカレーライスのタマネギについて語ろうか、と言うくらいに狭い分野のものなので、参加者はある意味みんな商売敵です。
でも同じ分野ということは、上手くやれば共同研究に発展できるだけに、中々扱いの難しい会議でもあります。
私の発表するものは論文として未発表のものも含まれているため、少し参加を躊躇ってしまいました。
発表する相手が同じ分野を研究していると言うことは、彼らをインスパイヤしてしまう可能性もあるわけなので、データの取り扱いにはとても気を使う必要が出てきます。
「行かない」という選択肢もあり得るということで、研究室の教授と少し話をしました。

「僕は行った方が良いんですか?論文が間に合わなかった場合にちょっと危ないと思うんですけど」
「それはそうだけど、あなたにとっても勉強になるし、参加するべきだよ。あと、次の論文は早く書いてよ」
ということで、やっぱり参加するみたいです。
海外に行くのは初めてで若干不安なので、行かないで済むならそれがいいかなー、と思っていたことはここだけの秘密です。

行くのは9月とは言え、海外は不安なので、早めにホテルなどを手配しようと調べてみました。
会場の近くに安くてネットの出来るホテルは無いものかと。
その結果、まずはドイツ語を読めるようになる必要があると理解しました。
ホテルのサイトに行ってもさっぱり分かりません。
第二外国語に中国語を選択してしまって、ドイツ語を選択しなかった弊害がこんなところに。

多分、日本語で飛行機やらホテルやらを予約する手段があるはずです。
その辺を調べてから再挑戦してみます。
最悪なのは、先延ばしにした結果ホテルが満室になっている事態なので、それだけは避けないと。

時差に関しては、日本に居ながらにしてドイツ時間で生活しているようなものなので、特に不安はないんですけどね。
現在午前4時45分、サマータイムのドイツとは7時間の時差なので、ドイツ時間では前日の午後9時45分です。
ブログを更新するには普通の時間ですよね。
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遺伝子で暗号
ちょっと前にこんな記事を見つけていました。
記録媒体はバクテリア -「数億年」の保存目指す慶応大学研究チーム
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0705/21/news030.html

一部を引用しつつ紹介です。
近ごろのデータはディスク、コンピュータチップ、HDD、そして古き良き紙に保存される。日本の科学者は、もっと小さくて耐久性が高いものとして、バクテリアに目を向けている。
DNAの遺伝暗号を表す「TCAG」の4文字は、デジタルデータによく似た働きをする。組み合わせによって特定の文字や記号を表すことが可能だ。ゲノムのコードを翻訳あるいは読み取って、音楽やテキスト、映像などのコンテンツを生成することができる。
ちょっとこの説明だと言葉足らずの面があるので、簡単に説明します。
所謂「遺伝子」の本体はDNAという物質なのですが、これは4種類の物質から構成されています。
アデニン(A)とチミン(T)とシトシン(C)とグアニン(G)と。
この4つの物質の並び方によって、「遺伝情報」が保存されています。
冨田教授のチームでは、ノーベル賞を受賞した物理学者、アルベルト・アインシュタインの有名な方程式「E=mc2」と、アインシュタインが特殊相対性理論を発表した年である「1905年」を普通のバクテリアに挿入することに成功した。
この記事だけでは具体的な方法は分からないんですが、上記のATGCの4文字を使えば、情報を生物の遺伝子内に記録することは可能です。
やろうと思えば私にも出来ます。
例えば、アルファベット26文字とアラビア数字10文字をこの4文字で表そうとすれば、ATGCのうち3文字を使って、アルファベット1文字を表せば良いわけです。(4の3乗は48なので、十分表記可能)
「ここが文の最初ですよ」という目印の配列の後に、保存したい文章をATGCに「変換」して挿入するだけです。
解読するときには「文の最初」を見つけて、そこから「翻訳」すれば読めます。
実はこれは生物が遺伝子を機能させる時に行っていることと同一なんですが。

じゃあ、ちょっとここで逆に考えてみます。
すでに生物のDNAの中には、何らかの暗号が隠されているかもしれません。
と言うのも、人類が「DNA」の機能を明らかにしてから60年も経ってません。
60年あればDNAの中に暗号を隠すことは可能なんです。
過去にもの凄く科学の発展した文明があったとしたら、多分彼らも同じようなことを考えると思います。

その場合、どの生物に暗号を保存するかが問題ですが、私は「人間」に保存するのがベストだと考えます。(倫理観を無視すれば)
暗号にして情報を残すということは、後世に誰かがその情報を解読することを期待しているはずです。
そして解読する可能性が最も高いのは「人間」ですので、「人間」の中に暗号を隠しておけば、必ず解読する人間に情報が伝わります。
人間の持っている60億塩基対の中に、古代人の隠した暗号があるとしたらちょっと面白いですね。

面白いんですが、個人的に「暗号」と聞くとどうしても「人類の滅亡」を思い出すのは、完全にMMRのせいだと思うんです。

ATGCを並べ替えるとACGT、ACは「世紀」を表す言葉だ。そして「GT」と言えばトヨタの往年の名車、「2000GT」だろう。つまりDNAの4文字はAC2000、西暦2000年を表しているはずだ。
そして恐ろしいことに、DNAには4文字しかない。これで終わりだ。つまり西暦2000年を前に人類は滅亡するんだ!
な、なんだってー。
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kasa / 科学 / comments(0) / trackbacks(0)
思いこむ
今月(来月も?)は自分の研究以外の仕事が色々と入ってしまっています。
研究費を出資して下さっているところからの講演のオファーだったり、共同研究先からの実験のオファーだったり。
「研究費が無くなったら困るな」とか「共同研究先との関係を壊すわけにはいかないな」とか「そういえばあの実験は自分にしかできないな」とか考えてしまうと、どうにもこうにも断ることは困難でした。
自分の研究が後回しになりつつあります。
凄く本末転倒な気分ですけど、色々な経験をすることは将来的に全部自分のためになるんだ、と思いこんでみようと思います。
決して貧乏くじは引いていません。
思いこみました。
色々なことを体験できるなんて、凄いラッキー。
この幸運をみんなに分けてあげたいくらいに。
できれば丸ごとあげたいくらいに。

本来であれば、自分を最優先しても何ら文句を言われる筋合いはないのかもしれません。
今年で修了してこの研究室を出て行くんですから、来年以降の研究費なんて知ったことじゃないし、共同研究もどうでもいいし、それよりも自分のデータに厚みを出して、自分の実績を積み上げることに専心するというスタンスを取った方がいいのかもしれません。
まあ、それが出来るくらいならこんなところでこんなことをグダグダとは書いていないはずなので、仕方ないですね。
もちろん自分の研究を蔑ろにする気は毛頭ありませんし、可能な限りのデータは積み上げるつもりですけど。

むしろこのように色々な仕事を引き受けることによって、相手に私のことを「出来る男だ」と思いこませることが出来るかもしれません。
実際は、私はそんなに大したことないので、相手の思いこみを利用することはとても大事です。
とりあえず今週末は共同研究先の実験が入っているので、私の実験を見学する人達(この実験は現状私しか出来ないため、他の人に教えることも今回の目的の一つ)に思いこんで貰えるように、実験できるっぷりを発揮してこようと思います。
発揮しようと意識した結果、うっかり失敗してしまうと「この人はトンマな人だなあ」と思いこませてしまうので、細心の注意が必要です。
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kasa / 研究 / comments(0) / trackbacks(0)
新しもの好き
私は基本的に新しもの好きです。
なので、新製品の発表があるとウキウキしてしまいます。
例えその製品に手が出ないとしても。
Engadget Japanese MacBook Proアップデート:LEDバックライト、Santa Rosa1920x1200
ということで。

今回のアップデートはかなり大きなアップデートです。
次に買うのはMacBook Pro 15インチと決めているので、この新製品の発表にはかなり心が踊りました。
基本デザインは変わっていないものの、中身は刷新されていると言えるアップデートだと思うので。
そして新しもの好きの習性として、とりあえず自分好みのカスタマイズを検討して、その値段に一喜一憂するということがあります。
オンラインのアップルストアで早速やってみました。

今回選択したモデルは、MacBook Pro 15インチ : 2.4GHzのモデルです。(15インチの上位モデル)
カスタマイズ前の価格は319,800円。

まずはメモリですけど、デフォルトは2GB(2x1GB)。
これで十分な気もしますが、4GB(2x2GB)も魅力的です。
魅力的ですが、プラス94,500円なので、トータルで400,000円を超してしまいます。
ここは涙を飲んでデフォルトの2GBで。

次はハードディスクです。
標準状態だと160GBの5400rpmのものです。
カスタマイズで200GBの4200rpmのものか、160GBで7200rpmのものかが選べます。
私は容量よりもスピードを重視したいので、160GBで7200rpmのものに変更です。
これでプラス19,110円。

ディスプレイ。
私はピカピカテカテカのディスプレイは嫌いなので、落ち着いたワイドスクリーンディスプレイを選択。

キーボードはJIS配列(日本語有り)とUS配列(日本語無し)で選べます。
私は今使っているPowerBookがUS配列で、シンプルで凄く気に入っているので、ここは勿論US配列を選択です。

追加で外部ディスプレイも欲しいですけど、30インチのApple Cinema HD Displayは229,800円ですね…。
かなり悩んでしまう金額なので、保留。

ということで私の欲しいMacBook Proは、338,910円と出ました。
かなり満足な構成です。
多分、この構成のMacBook Proは、私のPowerBook G4の下手をしたら10倍近い性能を発揮すると思います。
買ってから2年で10分の1くらいの性能になるとは思ってませんでした。

実際にはとても手の出る金額ではないので、こうやって構成を弄って遊ぶので精一杯です。
まだまだこのPowerBookで頑張ろうと思っています。
それに、仮にパソコンの性能が10倍になっても、仕事のスピードは10倍にはならないんですよね。
その場合、律速になるのはパソコンよりもむしろ私の性能の方です。
仕事のスピードも10倍にするには、私の脳みそをアップデートしないとなりません。
「新型ニューロン発売!シナプス伝達が倍に!」みたいな。
今のアップデートしてない脳みそだと、油断するとスピードが逆に10分の1くらいになってるんですよね。
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kasa / Mac / comments(2) / trackbacks(0)
6月6日
6月6日に雨がざーざーと降ってきたので、満足。
でも6月6日にUFOがあっち行ってこっち行って落っこちなかったので、不満。
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kasa / 雑記 / comments(0) / trackbacks(0)
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